仏教に登場する仏・菩薩・神々

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「四天王」の本当の由来とは?東西南北の守護神を紹介


四天王はアニメや映画などで良く聞きますよね。

実はこの四天王は仏教に登場する守護神のことなのです。

今回はその四天王についてわかりやすく説明していきます。

講義で学べるポイント!

  • 四天王とは?
  • 日本での四天王信仰は?

東西南北の守護神「四天王」

仏教において、世界の中心と考えられている想像上の山を「須弥山(しゅみせん)」といいます。その須弥山の中復に住み、四方のそれぞれを護る四人の王を「四天王(してんのう)」といいます。

某アイドルグループが一世を風靡したとき、特に活躍をしたメンバー4人の総称として「四天王」と呼ばれたことも記憶に新しいでしょう。

ここでは、四方それぞれを守護する四天王について、また四天王にはそれぞれに眷属(けんぞく)がいますので、それらについても紹介していきます。

 

【東方】 持国天王(じこくてんのう)

乾闥婆(けんだつば)、毘舎遮(びしゃしゃ)を眷属とする

【西方】 広目天王(こうもくてんのう)

龍神(りゅうじん)、富単那(ふたんな)を眷属とする

【南方】 増長天王(ぞうちょうてんのう)

鳩槃荼(くはんだ)、薜茘多(へいれいた)を眷属とする

【北方】 毘沙門天王(びしゃもんてんのう)※多聞天王(たもんてんのう)とも言う

夜叉(やしゃ)、羅刹(らせつ)を眷属とする

 

特に、4番目の毘沙門天王は有名であって、「四天下第一の福天」として独立して信仰されることもあり、また、七福神の一人に加えられて、四天王からは独立することも多くあります。

 

まとめ ~日本での四天王信仰~

四天王への信仰は、日本でも早くからおこなわれていました。

日本書紀』によりますと、仏教をめぐっておこされた蘇我馬子(?‐626)物部守屋(?‐587)との戦いに参戦した聖徳太子は、四天王に祈願して勝利を得たことに感謝して、摂津国玉造(現在の大阪市天王寺区)に「四天王寺(=和宗総本山)」を建立したとされています。

また、四天王を安置している有名寺院として、東大寺・興福寺・法隆寺旧食堂・唐招提寺金色堂などがあります。南都六宗に属する寺院に見られることから、日本仏教史上においても、かなり早い時期から、信仰されていたことが理解できます。(康)