STEP03
講義#03
所要時間3分
仏教の世界観を知ろう③
生まれ変わるとは?(輪廻)
生まれ変わり、すなわち輪廻について説明していきます。
講義で学べるポイント!
- 輪廻とは?
生まれ変わるとは?(輪廻)
「輪廻(りんね)」とは、生まれ変わることでありまして、業(ごう)と深く関わっています。
「業」とは、私たちひとりひとりのおこない(行動)のことであり、善きものを「善業(ぜんごう)」といい、対する悪いものを「悪業(あくごう)」といいます。
「輪廻」とは、この苦しい世界で生と死を繰り返すことをいい、その原因は「業」に因ると考えられています。
仏教では、「輪廻転生(りんねてんしょう)」や「六道輪廻(ろくどうりんね)」などといい、ここで「輪廻」という語句を聞くことが多いでしょう。
十界の中にも、迷いと悟りの世界があります。
迷いの世界「六道(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上)」
悟りの世界「四聖(声聞・縁覚・菩薩・仏)」
仏教では、六道(迷いの世界)の中で輪廻から脱することを目的とします。これを、解脱(げだつ)や成仏(じょうぶつ)といいます。
仏教とは、「仏さまの教え」でもありますが、自らが「仏に成るための教え」でもあります。仏に成るとは、つまりは六道輪廻から脱して、十界の最上位である「仏界」に到達することを目的としているのであります。