用語解説

#10

所要時間3分

【三学】とは?仏道を極めるための3つの修行…仏教用語わかりやすく説明


仏道を修行する者が習得すべき3つの基本的な修行である三学について説明いたします。

講義で学べるポイント!

  • 三学とは?
  • 三学を学ぶことの意味は?

【三学】とは?仏道を極めるための3つの修行

三学とは仏道を修行する者が習得すべき3つの基本的な修行の項目(3つの学び)のことです。

戒学・定学・慧学の3つを合わせて三学といいます。涅槃経』獅子吼菩薩品にかかれています。

これは仏教を学ぶ上での基本的な考えの第一歩なので覚えておきましょう。

それでは三学について戒学・定学・慧学のそれぞれを詳しくみていきましょう。

戒学

戒学の戒は戒律のことです。

戒律を学び、戒律を守る実践をしよう。ということです。戒律に関しては、諸説ありますが、5戒というものが一般的です。

コチラの講義ノートにまとめていますので、ご参照下さい。

律の実践、それは本質的には身口意の三悪を止め善を修行することになります。

(身口意の三業については、コチラにまとめています。https://tellaco.site/glossary/three_poisons/)

仏教は「因」と「果」を思想の本質としています。

つまり、結果には全てその原因があるということです。その原因となる行為、作用を「業」といいます。

その業は、いい行いをすれば「善業」に、そしてその「善業」が「よい結果」に繋がります。

逆に、悪い行いをすれば「悪業」に、そしてその「悪業」が「悪い結果」に繋がります。

イメージしやすいところで言うと「人を呪わば穴2つ」とう言葉でもあるように、(意味は相手を呪い殺した場合に、自分も跳ね返った呪いで殺されるという意味です。)

相手に何か悪いことをすると、それが自分にも跳ね返ってくるとうことがあります。

例えば、誰かの悪口を言うと、それが周りに回って自分の印象を悪くしたり、悪口を言った人から嫌がらせを受けたり…などが考えられます。

このように、全ての結果には原因がある。というのが仏教の考えです。ただ、この業ですが、簡単にイメージしやすいもの以外にも作用として働いている。

というのが仏教の深みです。

例えば、朝にゴミ拾いをしたとします。これは善業と考えていいでしょう。

しかし、すぐに良い結果には繋がりません。

気持ちがスッキリするので、良いと思いますが。

でも、この行為の作用が残っており、周りに回っていい結果になるということなのです。そして、この業を分類したものが身口意の三業になります。

そのなかでも、悪い業である、身口意の三業をやめることが、この戒律の実践ということになります。

定学

定学とは禅定を修めることで、心の散乱を防ぎ安静にするということです、

基本的にはこの修業は「瞑想」になります。

瞑想についてはいつか詳しく説明する予定です。(まだ出来てません。。)

瞑想することで、自分を正しく見つめ、心の状態を安静に保つ修行のことです。

慧学

慧学とは智慧をみにつけることであり、全ての煩悩の惑(誘惑)を断ち切り静かな心をもってすべての事柄の真実の姿をみきわめることをさします。

三学と三蔵の関係

この三学は三蔵にそれぞれ対応しており、

  1. 戒学→律蔵
  2. 定学→経蔵
  3. 慧学→論蔵

によって導かれます。

三学を学ぶことの意味。

戒学・定学・慧学はそれ自体も因果の関係になっています。

戒を守り生活を正すことによって、定のレベルをあげます。

禅定の澄心によって智慧を身につけることが出来きます。

智慧は心理を悟り煩悩や悪心を断ちます。そして、煩悩や悪心を断ち切ることで、また生活を正すことが出来ます。

このように正のループに入るわけです。

そして、そのループの結果として仏道を完成させることが出来るとされています。

この3つ関係性を「不即不離」といもいいます。

この3つのの学修を通じて仏教が体現されます。

そのためこの3学が基本的な修行の項目とされているのです。