用語解説

#09

所要時間3分

【往生】の本当の意味知ってる? | わかりやすく説明


往生について説明していきます。

どうすることも出来ない時に「立ち往生してる」と聞いたことは無いですか?

そう、あの往生はこの仏教用語に由来しています。

講義で学べるポイント!

  • 往生の意味は?
  • 往生の由来は?
  • 様々な往生

【往生】の本当の意味について説明

それでは往生の意味について見ていきましょう。

往生の意味は?

往生の意味を漢字から考えてみましょう。

「往」は往復の「往」であり意味は「目的の場所へ行く」という意味になります。

「生」は「生きる、生まれる」という意味です。

そこから、往生とは

「この世の命が終って他の世界に生れること」をいいます。

さらに、浄土思想の発展によってより意味は限定的になり「この穢土を離れてかの浄土に往き生れること」をいうようになりました。

穢土というのは今私達が生きている世界を指します。

浄土というのは、地獄・餓鬼・畜生の三悪趣がいない、仏・菩薩の住む清らかな国土のことを指します。

往生の由来は?

この往生思想の源流は 死後、善因によって天界に生れることが説かれた「生天思想」というものにあります。

全ての物事には原因と結果があります。

仏教の世界ではこの原因は前世や来世にまで影響を与えるとします。

そこで、現世における善因によって来世に天界にうまれよう。とするのが生天思想です。

もともと、往生いう語は、他の世界に生れるとか、生れ変るという意味を持っています。

これらがわさって今の「往生」という意味になりました。

しかし、往生思想が生天思想にその源流をみることは出来るのですが

両者の間には決定的な違いがあります。

その違いを見ることでより詳しく「往生」について理解できると思います。

生天思想と往生思想の違い

生天思想・生天とは輪廻の世界を超えるものでない

往生浄土・輪廻を脱して仏の世界に到るという意味を持つ。

つまり往生思想は輪廻から脱する事に大きな意味を持つのです。

様々な往生

浄土には多種のものが説かれています。極楽浄土というのは聞いたことがあると思いますが、実は1つだけでは無いんですよね。

そのため往生浄土の信仰も様々なカタチをとります。

例えば、

  • 弥勒上生経や弥勒下生経に基づく〈兜率往生〉
  • 十方随願往生経による〈十方往生〉
  • 無量寿経や観無量寿経による〈西方(極楽)往生〉

などがあります。

もともとは、兜率往生と極楽往生はともに往生思想を代表するものでした。

しかし、浄土教(*阿弥陀仏感が信仰)の盛行によっ て往生とは〈極楽往生〉のこととほぼ同じ意味で使わえるようになりました。

現在でも使われる「往生」

往生が由来する言葉はたくさんあります。

「大往生」

こちらは、亡くなるという意味です。

そこから、関西で聞くことがある「往生しーや」などは「もう諦めや」というような意味なります。

「立ち往生」

こちらは、どうしようもない状態を指します。

交通渋滞で立ち往生などという使い方をします。

 

以上が往生の本当の意味でした。少しイメージがかわったのでは無いでしょうか?