用語解説

#01

所要時間3分

【色即是空】とは? | 仏教用語を3分でわかりやすく説明シリーズ


色即是空について、その意味や、そこから私達が何を学ぶのか?を説明いたします。

講義で学べるポイント!

  • 色即是空の意味は?
  • 色即是空、空即是色?
  • 色即是空から私達は何を学ぶのか?

色即是空の意味(色即是空とは)

色即是空は『般若心経』に出てくる言葉で、仏教の根本教理とも言われています。

意味は、現世にあるあらゆる物事や現象には、恒常な実体はなく、空無であるという意味です。

少し難しいですよね、一つ一つ説明していきます。

まず色即是空は「色は即ちこれ空なり」と書き下します。

色はサンスクリット語ではルーバと言い、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味します。

「いろかたち」あるもの全てということです。

空はサンスクリット語ではシューニャと言い、恒常な実体がないという意味です。

恒常とは常に同じ状態であること、実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、そこにあるように見えても実はさまざま影響によって常に変化しているということになります。

分かりやすいのは、川の流れ。

川は私達から見たら、常にそこにあるように見えます。(実体があるように見えます)

しかし、川の水の流れは常に流れており、一瞬一瞬として同じ川の姿にはなりません。

今見ている川と10秒後に見た川は別の姿になっています。(新しい水が流れてきます)

つまり、私達が目に見えているもの、形づくられたもは、実体として存在せず常に変化しているものだということです。

その関係は、因果のもと成り立っており、その原因が失われれば、たちまち現象は消えてしまうということを意味します。

これは仏教では縁起といいます。

「色即是空 空即是色」

般若心経では「色即是空 空即是色」と言葉が続きますこれは、「この世のもの、見えているもの全て(=色)に実体がないが、その実体のないものが何かの縁によって、私たちの目に見える存在(=色)になっている」という意味です。

凄い矛盾しているような内容ですが、とても深いですよね。

「色即是空 空即是色」から何を学ぶのか?

この色即是空 空即是色から私達は何を学べばよいのでしょうか?

私はここから2つの学びがあると思います。

  • 物事に執着しない
  • 今を生きる

それぞれ説明していきます。

物事に執着しない

私達は何かがそこに常にあると思っており、実体があると思うからそこに執着してしまいます。

例えば、恋人に振られてしまった時、財布のような何か大切なものを無くしてしまった時は落ち込むと思います。

確かに、落ちこむことは普通だとは思うのですが、ここに執着があるのです。

恋人という存在も、常に「恋人」であるとはありえません。

それが無くなる可能性をはらんでいるのが、恋人なのです。

財布も同じで、「形あるものはいずれ壊れる」というのと同じで、常に財布であるとは限りません。

にも関わらず、恋人や財布のまやかしの実体に執着してしまい、苦しみにつながるのです。

というのが一般的な説明なのですが、私はどうもこれは難しいと思います。

やっぱり大切なものを無くしたときは、悲しいのは当たり前。

そこで、意識してほしいのは、なくした時に何かを考えるのではなく、

今ある時に「この状態は空であり常に同じ状態にはない、いずれ失うかもしれない」という可能性を頭の片隅に入れておくことが重要なのです。

すると、失った時に受けるショックや苦しみが和らぐと思うのです。

今を生きる

そして、この考えは「今を生きる」という事に繋がります。

今という瞬間、今自分が手に入れていると思っている瞬間は、全て空です。

だからこそ、この一瞬、一瞬を存分に楽しみ、存分に悲しみ、存分に生きるべきなのです。

なぜなら常に同じ状態のものはないからです。

以上が色即是空の意味でした。

良く聞く色即是空という言葉ですが、いざ考えてみると想像より深い内容だということに気づいたと思います。