STEP02

講義#01

所要時間3分

仏教を開いたお釈迦さまを知ろう①

お釈迦さまが生きた時代


STEP1は終わりましたか?

次はお待ちかねSTEP2「仏教を開いたお釈迦さまを知ろう」の講義が始まります。

私たちが普段よく聞くお釈迦さまとはどのような人物だったのでしょう?この講義ではお釈迦さまのその生涯を説明をしていきます!

講義は全部で5つです!

講義で学べるポイント!

  • お釈迦さまが生きていた時代とは?
  • 2500年前のインドの宗教観は?

お釈迦さまが生きた時代

仏教は、今からおよそ2500年前、紀元前5世紀ごろにインドで誕生しました。

お釈迦さまの生涯や教えを学ぶことは大変に重要ですが、「なぜ、そのような教えが生まれたのか?」ということを考えることも大切です。

 

そこで、まずはお釈迦さまが活躍された時代や社会背景を整理しておきましょう。

 

そのことによって、仏教への理解はさらに深まります。

2500年前のインド

お釈迦さまは約2500年前にインドのシャカ族の王子として誕生したと言われています。

当時のインドではすでに文明や宗教が存在しており、それらを規範とする道徳・倫理・思想などが確立しており、多くの人々が日常生活を営んでいました。

 

その中心は、「アーリア人(アーリヤとも)」と呼ばれる人々です。

(余談ですが、アーリア人と画像検索すると、とても美形の方が多いですね!)

 

彼らは、インドやヨーロッパ語族に属する言語を用い、紀元前1500年頃に中央アジアからインドやイランに移住した古代民族であります。

 

アーリア人の宗教観

アーリア人は、多くの自然神を信じ、「バラモン(婆羅門)」と呼ばれる僧侶や祭官を中心に祭式を執り行い、神々に対して祈りを捧げていました。

 

その祭式では、神々を讃える讃歌(さんか)が唱えられ、お供え物として農作物や家畜などが捧げられていたのです。

 

祭式には、王族の即位式のように1年にも及ぶ大きな儀式から、家庭内で行われる小さな儀式まで、種類や方法はさまざまでしたが、このような祭式を中心とした社会生活が営まれていました。

 

そして、その祭式における讃歌や呪文について、また、祭式の方法や意義などが『ヴェーダ聖典』とう聖典にまとめられていきました。

 

『ヴェーダ聖典』に基づく宗教は、バラモン教といわれ、現在でもインドを中心に広く信仰されているヒンドゥー教へと受け継がれています。

 

アーリア人によるインド文化の基礎の形成

西北インドに到来したアーリア人たちは、農耕や酪農により生活基盤を築いていたため、農作物ができやすい土地を求めて、西北から東南へと進みました。

 

その勢力は、紀元前1000年頃には、ガンジス川の中流域地方にまで到達し、この地域を中心に定住しました。

 

そして、彼らは勢力を広げていく中で、インドに以前から住んでいた先住民たちと争いを起こしたり、共存し混血を繰り返しながら、現在のインド文化の基礎となる文明を築き上げるに至ったのです。

当時のインドの思想

『ヴェーダ聖典』に基づく『ウパニシャッド』と呼ばれる哲学的な文献も多く作られました。これをウパニシャッド哲学ともいいます。

 

そして、「業」「 輪廻」といったインドの中心となる考え方も生まれ、その思想体系が確立されました。

 

このような思想は、現在の日本仏教にも影響しています。

 

当時のインドの人生観がわかる四住期という思想

理想的な人生観として、人生を4期に分けて考える「四住期」が確立されました。

 

学生期(がくしょうき)

10才前後から、バラモンのもとに出向き、「ヴェーダ」の知識を学習する。

 

家長期(かちょうき)

結婚し、家業を営み、家族を養う。

 

林住期(りんじゅうき)

家長としての義務を果たし、家督を息子に譲り、家を離れて静かな隠居生活を送る。

 

遊行期(ゆぎょうき)

人生の完成を目指し、真理を得るために、托鉢をし修行の遍歴を行う。

 

以上が、人生を4つの段階に分けて説いた「ヴェーダ」の権威に基づいた理想的な人生観です。

 

そして人々は、このような時代のなかで、 農耕や酪農を中心とした自然との関わり合いを通して、自然の中にも多くの神々の存在を感じたことから、供物を捧げ、崇めることで災いを避け、幸福を願っていたのです。

個人の探求の始まり

しかし、定住が進み都市社会が形成され、商業・手工業が発達し、先住民との争いも発生し、そこから貧富の差や身分の格差が生じました。

 

それにより、人間同士の関わり合いが重要な意味を持つこととなり、人間個人の探求が始まりました。

 

お釈迦さまが誕生された頃には、社会でバラモンの権威が薄れ、『ヴェーダ聖典』の伝統とは異なる「シュラマナ(沙門)」と呼ばれる修行者たちが出現しました。

 

シュラマナは、一般社会から離れ自己の探求を行うことを目的とする修行者で、「つとめる人」や「努力する人」といった意味であり、これは「沙門」と音写されました。

 

彼らは、人里離れた場所で、禁欲生活を続け、瞑想にふけ、体を痛めつける苦行を行うなど、自己の探求により人生の真理を見いだすことを試みたのです。

 

お釈迦さまが生きた時代まとめ

お釈迦さまは、まさにインドが社会的にも、思想的にも、転換期を迎えた時代に、国を治める王族の王子として誕生しました。

 

そして、王宮での生活で、人生の悩み・苦しみ・悲しみを感じ、修行生活にはいられ、悟りを得るに至ったのです。

 

以上が、お釈迦さまが誕生された頃の時代背景であります。

 

当時の社会背景をふまえて、仏教を学ぶと、大きな広がりが感じられるのではないでしょうか。

次の講義では、お釈迦さまの生涯を確認していきましょう。

 

次は2つ目の講義「仏教の開祖、お釈迦さまの生涯」です。