仏教を開いたお釈迦さまを知ろう③
お釈迦さまを支えた10人の弟子たち「十大弟子」
お釈迦さまを支えた10人の弟子について詳しく見ていきます。
この講義で学ぶこと
- 十大弟子を知ろう!
- それぞれの弟子の能力を知ろう!
お釈迦さまを支えた「十大弟子」
お釈迦さまは、生涯にわたって常に説法をされたことで、多くの弟子を持つこととなりました。
そのなかでも、特に有名な弟子を「十大弟子」といいます。
この10人は、お釈迦さまと直接的に関わり合い、教えを受けられました。
そして、この10人の弟子たちには、それぞれに他者よりも秀でる才能があったと言われています。では、10人の名前と、その特徴を見ていきましょう。
迦葉(かしょう)
「頭陀第一」「浄行第一」といわれ、種々の煩悩を払い去り仏道を求めて、清らかな修行を行うことを第一とします。
阿難(あなん)
「多聞第一」といわれ、お釈迦さまの正しい教えを多く聞き、それを心にとどめることを第一とします。
舎利弗(しゃりほつ)
「智恵第一」といわれ、すべての現象や道理を正しく見極めることを第一とします。
須菩提(しゅぼだい)
「解空第一」「無諍第一」といわれ、すべての物事が空であることを理解し悟ることを第一とします。
富楼那(ふるな)
「説法第一」といわれ、お釈迦さまの教えを説き聞かせることを第一とします。
目連(もくれん)
「神通第一」といわれ、すべての物事を自由自在に成し得る計り知れない力を持つことを第一とします。
迦旃延(かせんねん)
「論議第一」といわれ、教えを明らかにするために問答を行うことを第一とします。
阿那律(あなりつ)
「天眼第一」といわれ、すべての物事を見通す眼を持っていることを第一とします。
優波離(うばり)
「持戒第一」といわれ、戒律(規則)を持つ(たもつ=守ること)ことを第一とします。
羅睺羅(らごら)
「密行第一」といわれ、戒を厳しく守ることを第一とします。
名前とともに、それぞれの弟子が「第一」とすることを並記しました。「第一」とする内容は十人十色ですが、お釈迦さまにお給仕をする弟子の姿や、お釈迦さまの教えを釈尊滅後にも伝えていかなければならないという、それぞれの弟子の思いを感じられるのではないでしょうか。
それぞれが「第一」とすることに着目してみますと、頭陀(浄行)・多聞・智慧・解空(無諍)・説法・神通・論義・天眼・持戒・密行と、たいへんに多種多様なことがうかがえます。
弟子ひとりひとりが、師匠であるお釈迦さまにお仕えし、また、その教えを後世にまで伝えるべく、尽力されていたのです。
先に挙げました10人は、直接にお釈迦さまの教えを聞くことができた弟子であります。
一方、現在に生きる私たちは、活字として伝来している「仏説」や「経文」を通じてお釈迦さまの教えを学びます。
ですが、お釈迦さま滅後に生きる私たち一人一人もお釈迦さまの弟子であります。
お釈迦さま在世の弟子方にはかないませんが、ひとりひとりがお釈迦さまの弟子「仏弟子」であるという自覚のもとに、仏道修行に励んでいきたいものです。