STEP04

講義#04

所要時間3分

仏教の代表的な登場人物を知ろう④

大日如来


大日如来について説明していきます。

講義で学べるポイント!

  • 大日如来の特徴は?

大日如来

真言宗の寺院で、密教系の祈祷を受けるとき、その本尊が、「大日如来(だいにちにょらい)」であることがあります。大日如来とは、真言密教(しんごんみっきょう)の教主(きょうしゅ)であります。

 

大日とは「偉大な輝くもの」という意であり、摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)と音写されることもあります。もともとは太陽の光照のことでありましたが、のちには宇宙の根本の仏の呼称となりました。

 

『大日経(だいにちきょう)』・『金剛頂経(こんごうちょうぎょう)』などの真言密教において、重要とされる経典の教主であります。思想史の側面からは、『華厳経(けごんきょう)』の「毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)」が大日如来へと昇格したものと推定されています。経典の中で毘盧遮那如来は終始沈黙しているのに対して、大日如来は教主であるとともに説主でもあるのです。

 

「法身(ほっしん)・報身(ほうしん)・応身(おうじん)」の「三身(さんじん)」で考えますと、仏の悟りそのものの境地は法身といわれており、法身は色も形も無いことから説法もしないとされております。

けれども、大日如来は法身であるにもかかわらず、説法をされ、その説法の内容が真言(語)、印契(いんげい)(身)、曼荼羅(まんだら)(意)とあります。

 

法身の大日如来が、身・語・意の様相にて現れるのが「三密加持(さんみつかじ)」であり、これが秘密といわれるのは、この境地が凡夫(ぼんぶ)はもちろんのこと十地(じゅうじ) の菩薩もうかがい知ることができないからであるとされているからです。「十地」とは、菩薩修行の段階を52に分け、そのなかの41から50位のことを指しています。(最下部に詳細説明あり)

ですが、真言の行者は瑜伽観行(ゆがかんぎょう)によって、この生においてこの境地に至るとされており、これは大日如来と一体になることを意味するのです。ですから、大日如来は究極の仏でありながら衆生に内在するといわれます。

そして、仏の慈悲と智慧の面から胎蔵界・金剛界両部の大日が説かれるのです。(論)

 

※十地について

大乗仏教では、菩薩の信心・修行の初めから、仏果に達するまでを52の階位に分けます

十信(信心・念心・精進心・慧心・定心・不退心・廻向心・護心・戒心・願心)

十住(発心住、治地住、修行住、生貴住、方便住、正心住、不退住、童真住、法王子住、灌頂住)

十行(真実行・善法行・尊重行・無著行・善現行・離癡乱行・無尽行・無瞋根行・饒益行・観喜行

十回向(入法界無量廻向・無縛無著解脱廻向・真如相廻向・等随順一切衆生廻向・随順一切堅固善根廻向・無尽功徳蔵廻向・至一切処廻向・等一切諸仏廻向・不壊一切廻向・救護衆生離衆生相廻向

十地(歓喜地・離垢地・発光地・焔慧地・難勝地・現前地・遠行地・不動地・善慧地・法雲地)

等覚

妙覚

 

以上が五十二位であり、大日如来の解説にて「十地」が出てきましたので、補足しました。

五十二位については、ひとつひとつの細かな説明は、あらためて行う予定です。

次はSTEP4最後の講義「薬師如来」です