コラム
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所要時間3分
コラム⑧
講義で学べるポイント!
二十四節気の一つ「小寒」
2日後には「七草粥」
今日は、二十四節気の一つである「小寒」であり、寒の入りともいわれます。
小寒は、私たちが用いているカレンダーにおいては、その年の1番目におとずれる二十四節気ですが、旧暦においては23番目なのです。
本日は、旧暦の11月22日であります。
小寒とは?
元来、太陰太陽暦の 12月節 (12月前半) のことであり、太陽の黄経が 285度に達した日のことをいいます。太陽暦(現在のカレンダー)では、1月5日または6日の頃に当たります。小寒より大寒までが、1年のうちでも寒さの厳しい時期と言い伝えられています。
二十四節気のひとつを、更に3つに分類するという考え方「七十二候」があり、小寒においては、次の3つです。
①芹乃栄
せりすなわちさかう
1月5日頃
芹が盛んに育つ頃であり、春の七草のひとつで、7日の七草粥に入れて食べる。
②水泉動
しみずあたたかをふくむ
1月10日頃
地中で凍っていた泉が動き始める頃で、かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期。
③雉始雊
きじはじめてなく
1月15日頃
雉が鳴き始める頃で、雄がケーンケーンと甲高い声をあげて求愛する。
小寒の慣用句
「小寒」という語句が入った慣用句として有名なのが、「小寒の氷 大寒に解く」であります。
小寒の氷 大寒に解く
大寒と小寒を比べると、大寒のほうが寒さが厳しいはずです。文字で見れば、大と小ですから、一目瞭然でありましょう。
ですが、ここに挙げた慣用句では、小寒にできた氷が大寒には解けるという意味で、正反対のことをいっています。つまりは、物事が必ずしも純情どおりに進まないことの喩えであるのです。
むすびにかえて
先人は、「今日が何日でなんの日である」ということなどは考えず、太陽・月・星の動きを見て、「今がなにをすべき時」なのかを考えられのであります。同時に、それらの天体に対しての敬意もあり、お天道様、お月様、お星様と「御」と「様」をつけて呼称していたのです。
カレンダーを眺めて、今年の始めに当たる「小寒」。七十二候で見ても、芹が美味しく感じる時期であり、2日後には七草粥をいただく時です。今日から15日が経てば、次の二十四節気である「大寒」がやってきます。
冒頭にも述べた通り、今日は旧暦でいえば11月下旬です。これから、ますます寒さが厳しくなりますから、皆さまお気をつけくださいませ。2日に1度のペースを心がけているコラムも、私のライフスタイルの中に入り込みすっかり定着。これからも続けていきますので、宜しくお願い申し上げます。