コラム17

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所要時間3分

コラム17

講義で学べるポイント!

「牛」見たことのない子ども。「牛ってお肉?」は、社会の変化か?

元旦より慌ただしかったお正月も、だいぶ落ち着いてきた。今年の正月は、昨年までとは異なって、なにもかもが転換をしたのである。
そうではありながらも、消してはならないもの、忘れてはならないものとして、「日本人の心」がある。そのことを伝えることは、日本において、宗教者として生きるうえでの大きな努めだとも思っている。
そして私は、年頭に出会った参拝者には、そのようなことを話す努力をしている。
今日は、そのような中で感じた衝撃的であり、かつ、ちょっと笑える内容をコラムとして書くこととしたい。

子どもとの対話

新年の始めに参拝された子どもには、十二支の噺をした後に、今年の干支について話すように心がけている。
今年も、子どもの団体がお参りに来てくれたので、その話をした。

以下、その会話を挙げておきたい。

「今年は、なに年でしょうか?」

「ウシー」

「そうですね。みんなは、ウシを見たことがありますか?」

「ないーでーす」

「ウシって知ってますか?」

「牛乳ー」「お肉ー」

このような会話があった。読者の中には、いろいろと突っ込みたい内容があるであろうが、ひとつずつ考えてみたい。

社会の変化なのか?

牛を見たことがないという子どもが多く驚いた。24年前の丑年を振り返ってみると、私は、小学生であった。学校への通学路にて「牛」を飼育している家がいくつかあって、同級生の自宅にも「牛」がいたのである。それから24年が経った今、たしかに「牛」を飼育している家庭は減った。私も、実家から10分ぐらいの場所にある牧場で見る程度で、たしかに自宅の周辺には牛がいなくなってしまった。牛を知らないのも、わかる気がする。

そしてもうひとつ、「牛」といえば、牛乳やお肉というのである。牛乳はわかるが、「お肉」といえば「牛」というのは、私の世代では考えられないものである。彼らの食卓には、「牛肉」が頻繁にでるのであろうか?世代の問題もあるが、牛肉なんて滅多にお目にかかれないが、それをいただけるということは、トータル的に見れば、世代の変化で豊かにもなっているのか?と考えずにはいられない。

むすびにかえて

笑い話のようだが、本当の話である。いつものコラムでは、「お堅い内容が多い!」と読者である知人からメッセージをもらったので、今日は、ほっこりしてちょっと笑えるも、考えさせられる内容を記してみた。
日本人が重んじてきた十二支も少しずつ忘れられてしまうのかもしれない。
来年は寅年だが、普段の生活の中で見ることはない。牛よりも、おもしろいエピソードが生まれるかもしれないと今から、来年のお正月が楽しみである。